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何もかもストレートに言うわけではない

さて、今日の話です。日本人駐在員が入居したばかりの部屋はなぜか換気扇が回りません。そのことを大家に伝えると、「そうだな、ちょっとこれはわかる人に見てもらわないとわからないですね」と首を傾げ「他に困っていることはありませんか?」と逆に聞かれました。「後は大丈夫」とこちらが答えると大家はすっかり安心したみたいで、雑談をして帰っていきました。さて、大家は換気扇を治すのでしょうか?ロシア人の私の勘で言うと答えは「NO」です。
そのように断言できるのは、先ほどの会話のパターンをよく知っているからです。こちらの依頼になかなか応えられないとわかると、ロシア人は決まって「他に問題ありませんか?」と聞いてきます。困ったことはすでに伝えているので、こちらとしては「他にありません」と答えるしかないのですが、相手にしてみれば思うつぼです。困ったことはそれほどないという、極めてポジティブな雰囲気で話が締めくくられる。そして、最初の頼みごとはいつの間にか「忘れられた」ままになります。思うには「他にありませんか?」と聞いてくるロシア人の本音は、「今の問題は難しすぎて手が出ないからもうちょっと簡単なことを頼んでくれませんか?」ということだと思います。 帰国子女のタチアナもしっかり「学習」しているので、最近「他に困っていることはありませんか?」という質問が出た時点で、「そうか、今頼んだことは無理だったんだ」と「悟る」ようになりました。
 そういえば、まだ日本語を勉強していたときのことですが、「前向きに検討しておきます」や「遊びに来てください」など、文字通りにとってはいけない日本語があると、わざわざ教えられた覚えはあります。日本人がはっきり物事を言わないと外国人の間でよく言われているけれども、考えてみたらロシアだって何もかもストレートに言うわけではないです。さっきの会話のパターンもまさにそういう例の一つだと思いますので、皆さんも覚えておくといいですよ。


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