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精神病症状論第一章

精神病の症状分析をするときに
たとえば、双極性障害は原則循環するものである、
循環するものはフーリエ変換して数式にできる
ので、やってみようというお医者さんも知っている

循環しないで減衰するタイプの双極性障害は統合失調症の成分が混入していると考える
どちらが本質と考えるかによって、
双極性障害に分類したり、統合失調症に分類したりする
個人的には循環しつつ崩壊過程をたどるものとして独立させたほうが良いと考えることもある

数式がうまくできたら、それを微分すれば原因に、それを積分すれば結果に、
アプローチできるだろうというわけだ
しかし彼の場合、そこまで成功していない

症状を数値化して数学を使おうという場合
症状や原因成分の数値化のアイディアをもっと深めないといけないのかもしれない

ーーー
さて、精神病という現象を見る場合、
ここでは精神病として主に統合失調症と双極性障害を想定しているのだが
その症状をf(t)とする
我々観察者が見ているものは大雑把に言って、
見えているもの=f(t)の積分+f(t)+f(t) の微分 というように考えてみたらどうだろう
もちろん、微分したものと元の関数を加算するということの意味はなかなか難しいのであるが
一応である

たとえば大うつ病の症状として、憂鬱気分、興味減退、不眠、食欲不振、自殺したい、その他いくつかあげられる
これらはお互いに独立ではなくて、
たとえば、不眠だから憂鬱、憂鬱だから興味が無い、興味が無いから食欲が無い、食欲が無いから死にたい
などというように関連しあっている
お互いに原因となり結果となって、それが一回りでは終わらず循環しているような具合である
だから複雑である

興味減退という症状だけに関しても、
f(t)の積分 としての興味減退
f(t) としての興味減退
f(t) の微分 としての興味減退
などを考えてもいいのかもしれない
他の要素についても同様

実際にはそこを見分けるのは、難しいが、
方法論としては、時間を使うという手がある

DSMで大うつ病の場合に症状の持続を二週間と指定している
それは概ね、f(t)を見ているということに相当するのではないか

そして一日の中での変動などは f(t) の微分 をみているのだろう
日内変動を重視するのは f(t) の微分 の観察を重視しているということになる
そして多分、f(t) の原因部分に近いところを観察しているのだと思う

一年でどうなるかについては f(t)の積分 と考えてもいいのかもしれない
循環性障害では原則元通りになるのであるから
それを
f(t) がもとにもどった
と考える方法と
f(t)の積分 が元に戻ったとする考え方がありそうである

昔から躁状態とうつ状態は「反対のもの」と考えたり、するのだが
そうすると躁うつ混合状態についてどう解釈するか、難点がある

この場合も、躁状態と見える部分は f(t) の微分 成分であり
うつ状態と見える部分は f(t) 部分であると 考えてみてもいいのかもしれない

ーーー
統合失調症の場合には
f(t)の積分 は陰性症状と言われているものに近いだろう

f(t) の部分は被害妄想とか幻聴などの陽性症状

f(t) の微分 としては自我障害のようなものになるだろうか
あるいはシゾチームという病前性格要素がそれに当たるのかもしれない
はっきりしないてのであるが

これらの混合物として、症状が成立している
それを区別するのは難しいが
やはり時間の要素を導入すれば考えやすいのではないかと思う

ーーー
薬剤を使うという場合、個人的には、 f(t) の微分 成分に効かせることを狙うのが良いのではないかと思う
そこの部分が原因であり、それを積分して f(t) が発生し、更に積分して f(t)の積分 が発生している
だから積分部分に薬を効かせようとしても無理がありそうである
あくまで微分部分に薬を効かせたい

また、精神療法の際にも、ターゲットは 微分成分 である
積分したものに精神療法してもうまくいかないのは当然だろう

ーーー
微分部分を取り出して観察するためには、
やはり毎日毎時間、微細に変化を追うことが必要であると思われる
そして、何が一番最初に起こった変化であるかを確実に敏感に捉える
原因と結果が連鎖してしまうと、それからあとは、我々の曇った目には
なかなか本質が見えない
しかし、変化が始まる最初の部分は、まだ、悪循環は始まっていないと考えられるので、
大切である
しかしまた、それは正常状態であると考えられるものの中の、微細な変化であるから、
見落とすことのほうが多いと思う

なにか見つけたとしても、それが微分成分にあたるものなのかどうか、検証は難しい
特に、薬剤がよく効いた時、その観察が正しかったからなのか、
あるいは他の要因なのか、区別は難しいし、
大規模検定試験が可能とも思われない

ーーー
見えているもの=f(t)の積分+f(t)+f(t) の微分
とおくと
これを微分して
見えているものの微分=f(t)+f(t) の微分 (一応、f(t) の微分の微分は無視してみる。していいのかどうかわからない。循環性の波であれば、無視することは出来ないはずだけれども。)
すると日々観察して

見えているもの-見えているものの微分=f(t)の積分 になる
これを更に微分すれば
実際には差分を取ることになるのだろうが
f(t) が得られるかもしれない

ーーー
話が飛んでしまったが、
我々が観察しているものは、原因と、その結果と、更にその堆積物の混合体である
薬と精神療法は原因に向かわせるべきだ
原因を絞り出すには、短時間変化のミクロな観察が必要である
短時間変化するものは f(t) の微分 の要素に近いだろうと考えられるからである
二週間続いているということはそれは f(t) なのではないかと考えれば、
DSMもセンスが良いということになる。



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